看護学校に通うには学費や生活費の負担が大きいですよね。そんなときに活用できるのが、自治体や国が提供する支援制度です。
今回は、看護学生やひとり親の方が利用できる 「看護師等就学資金貸与事業」「高等職業訓練促進給付金」「自立支援教育訓練給付金」「専門実践教育給付金」 の4つを紹介します。それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説するので、自分に合った支援を見つけてみてください!
1. 看護師等就学資金貸与事業
どんな制度?
都道府県や自治体が実施している奨学金制度で、卒業後に指定の医療機関に一定期間勤務すれば返済が免除される仕組みです。
メリット
✅ 返済免除が可能(指定医療機関で働けば返済不要)
✅ 学費・生活費のサポートが充実(貸与額が比較的多い)
✅ 就職先が確保できる(卒業後の進路が決まりやすい)
✅令和7年から給付金の額が増大、返還免除条件の緩和された
具体的には
都内施設(5年間従事)2.5万円×貸与月数 → 5万円×貸与月数
・指定施設(5年間従事)5万円×貸与月数 → 7.5万円×貸与月数
・指定施設(7年間従事)7.5万円×貸与月数 → 10万円×貸与月数
デメリット
❌ 指定の医療機関で働く義務がある(一定期間勤務しないと返済が必要)
❌ 転職がしにくい(契約期間内の転職は貸与金の返済義務が発生)
❌ 自治体によって条件が異なる(募集時期・金額・勤務条件が違う)
💡 こんな人におすすめ!
- 卒業後の進路をある程度決めている人
- 返済の負担を減らしたい人
2. 高等職業訓練促進給付金(ひとり親向け)
どんな制度?
ひとり親の方が看護師などの資格を取得する際に、生活費の支援として給付金を受けられる制度です。最大4年間の支給が可能で、返済不要です。
メリット
✅ 返済不要の給付金(貸与ではなく支給される)
✅ 最大4年間支給(長期間の支援が受けられる)
✅ ひとり親家庭を対象とした手厚い支援
デメリット
❌ 所得制限がある(一定以上の収入があると対象外)
❌ 対象資格が限定される(看護師・保育士・介護福祉士など)
❌ 申請に時間がかかる(手続きが煩雑なことも)
💡 こんな人におすすめ!
- ひとり親で生活費の支援を受けたい人
- 資格取得後に安定した収入を目指す人
3. 自立支援教育訓練給付金(ひとり親向け)
どんな制度?
ひとり親の方が資格取得のために教育を受ける場合、学費の一部(上限20万円)を助成する制度です。
メリット
✅ 学費の補助が受けられる(最大20万円支給)
✅ 返済不要(給付金なので返済義務なし)
✅ 幅広い資格が対象(看護・福祉系以外の資格も含まれる)
デメリット
❌ 支給額が少なめ(学費全額をカバーできるわけではない)
❌ 事前申請が必要(受講前に自治体の承認を得る必要あり)
❌ ひとり親が対象(一般の人は利用できない)
💡 こんな人におすすめ!
- ひとり親で資格取得を目指している人
- 学費の一部補助を受けたい人
4. 専門実践教育給付金
どんな制度?
厚生労働省が提供する制度で、一定の条件を満たすと受講費用の最大70%が支給される。看護学校などの専門教育機関が対象。
メリット
✅ 最大70%の学費補助(返済不要)
✅ 社会人が学び直ししやすい(雇用保険加入者向け)
✅ 給付金+失業手当を同時に受けられる場合あり
デメリット
❌ 対象者が限定される(一定の雇用保険加入期間が必要)
❌ 自己負担も発生する(30%は自己負担)
❌ 入学前に事前申請が必要
💡 こんな人におすすめ!
- 社会人から看護師を目指す人
- 学費負担を減らしたい人
4つの制度を比較!どれが自分に合う?
制度名 | 返済不要 | 支給内容 | 条件・制限 |
---|---|---|---|
看護師等就学資金貸与事業 | 条件付きで免除 | 学費・生活費の貸与 | 指定施設での勤務必須 |
高等職業訓練促進給付金 | 〇(返済不要) | 最大4年間の生活費支給 | ひとり親・所得制限あり |
自立支援教育訓練給付金 | 〇(返済不要) | 最大20万円の学費補助 | ひとり親・事前申請が必要 |
専門実践教育給付金 | 〇(返済不要) | 学費の最大70%補助 | 雇用保険加入期間が必要 |
自分に合った制度を選び、ぜひ夢に向かって頑張ってください!
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