通信制の看護学校のメリットとデメリット

准看護師にとっては働きながら学べる通信制の看護学校が魅力的に感じる人も多いと思います。

特に、仕事や家庭の事情で全日制の学校に通うのが難しい方にとっては、大きな選択肢の一つとなります。

しかし、通信制ならではのメリットとデメリットがあるため、それぞれを理解した上で検討することが大切です。

今回は実際に通信の看護学校に通ってみて感じたメリットとデメリットを紹介します。

目次

メリット

1. 働きながら学べる


通信制の看護学校では登校日数が少なく抑えられており、働きながら学べる環境が整っています。例えば、学校登校日は年間38日程度と、病院実習は16日程度に限られているため、仕事との両立がしやすい点が大きな魅力です。

また学校によっては授業日を複数設けており、

授業日が選択できることもあります。

(その他にガイダンスや国試に向けた模試のため休みが必要です)

2. 実習の負担が少ない


全日制の看護学校では長期間の臨地実習が必須ですが、通信制の場合は実習日数が大幅に短縮されています。各領域の病院実習は2日間のみで、シャドーイング(見学型の実習)が中心となります。全体として、実習は合計16日程度に抑えられているため、仕事を続けながらでも対応しやすいです。また看護学生が悩まされている実習記録も実習中に書く時間が与えられており、家に帰ってから書く時間がないのがありがたかったです。

3. 学費が比較的安い


通信制の看護学校は、全日制と比べて授業料が低く設定されている場合が多いです。そのため、経済的な負担を抑えながら看護資格の取得を目指すことができます。

専門実践教育給付金を使えば看護学校の授業料は約7割抑えることができます。

次にデメリットの紹介です。

 

デメリット

1. 仕事と学校、家庭の両立が難しい


働きながら学べるとはいえ、仕事と勉強のスケジュールを調整するのは容易ではありません。特に、仕事の繁忙期と登校日や課題提出の締め切りが重なると、かなりの負担になります。他にも子供の参観日など重なると学校優先にしなければなりません。

2. 休日がほぼ勉強に充てられる


通信制の学校では、登校日が少ない分、宿題やレポートの提出が多くなります。さらに休日を利用して登校する必要があるため、休息の時間が減り、疲労が溜まりやすい点もデメリットといえるでしょう。

3. 宿題の量が多く、締め切りが厳しい


通信制では、課題の提出が単位取得の重要な条件になります。締め切りを守れないと単位を落とすだけでなく、場合によっては即留年になることもあります。そのため、自己管理能力が求められます。

4. 孤独を感じやすい


全日制の学校であれば、クラスメイトと励まし合いながら学ぶことができますが、通信制では基本的に一人で宿題や国家試験の勉強を進めることになります。そのため、モチベーションの維持が難しく、孤独を感じやすいという側面があります。

5.授業と実習は1つも休めない

1つでも休むと単位がもらません。単位一つ落とすと卒業できなくなります。体調管理や寝坊など要注意です。

まとめ

通信制の看護学校は、働きながら学べることや学費の安さといったメリットがある一方で、自己管理の難しさや孤独を感じやすいといったデメリットもあります。自分の生活スタイルや学習スタイルに合うかどうかをしっかり考え、計画的に学習を進めることが成功の鍵となるでしょう。

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