通信制の看護学校では、大きく分けて「通信授業」「対面授業」「臨地実習」の3つの学習形態があります。それぞれの特徴や大変なポイントについて詳しく解説します。
目次
1. 通信授業
通信授業では、以下の8つの領域を学びます。
- 臨床看護総論(基礎)
- 精神看護学各論
- 成人看護学各論
- 老年看護学各論
- 小児看護学各論
- 母性看護学各論
- 地域・在宅看護論各論
主な学習内容
通信授業には以下のような課題や試験があります。
・中間課題
初めての授業を受ける前に行う事前学習のようなもので、各科目の基礎を学びます。
・対面授業
実際に学校へ行き、教科書やプリントを使って学習したり、グループワークや発表を行います。
・紙上事例
設定された患者さんについてアセスメントを行い、問題点を見つけ、看護計画の立案、長期目標や短期目標を作成します。イラストを描いたり、大量のアセスメントを書く必要があり、最も大変な課題の一つです。
特に、自分の学校では手書きでの作成が必須かつレポートの枚数が30〜50枚に及ぶこともありました。毎月50時間ほどこの課題に費やしていたので、非常に負担が大きかったです。(現在母校はPC作成も可能になっているようです。)
・単位認定試験
これまでの学習内容を踏まえた試験が行われます。
2. 対面授業
対面授業では、主に講義形式で以下のような科目を学びます。
- 看護過程
- フィジカルアセスメント
- コミュニケーション
- 看護倫理
- 看護研究
授業は講義のみですが、事前学習の宿題が出ることもあり、授業後にも追加の宿題が課されることがあります。また、「看護研究」では、授業時間内に小論文のようなものを書く課題もあります。
3. 臨地実習
臨地実習は2日間行われ、担当の看護師についてシャドーイングを行います。実習中に気づいたことや学んだことをレポートにまとめる必要があり、多くの場合、実習時間内に1時間程度の記録時間が設けられています。
実習の内容は施設によって異なりますが、基本的にはシャドーイングが中心です。ただし、実習先によっては「仕事を手伝ってほしい」と依頼されることもあり、入浴介助や患者さんの移送、車椅子の空気入れなどの業務を行う場合もあります。
実習で特に大変だったのは、長時間立ち続けることでした。常に手を前にして立ち続ける姿勢が続いたため、腰に大きな負担がかかりました。

実習の翌日が仕事だったのですが、体重の軽い患者さんを持ち上げた際にぎっくり腰になってしまい、かなり大変な思いをしました笑
また実習の前後で3日間程度学校に登校し、実習での注意点や実習後の振り返りを行います。(面接授業と呼ばれています)
4. 最も大変な「紙上事例」
通信授業の中でも特に大変なのが「紙上事例」です。設定された患者さんの情報をもとに、
- アセスメントの作成
- 問題点の特定
- 看護計画の立案
- 長期目標・短期目標の設定
といった作業を行う必要があります。多くの文章を書かなければならず、さらにイラストを描くことも求められるため、手が疲れたり、締め切りギリギリになりがちです。
この課題の攻略法については、別の記事で詳しく解説する予定です。
まとめ
通信制看護学校では、「通信授業」「対面授業」「臨地実習」の3つの学習形態があり、それぞれに特徴と大変なポイントがあります。
特に「紙上事例」は最もハードな課題の一つですが、しっかりと計画的に取り組めば乗り越えることができます。今後、紙上事例の具体的な攻略法についても記事にしていくので、ぜひ参考にしてください!
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